2026.09.04

PCCJ2026 Rd8 / Rd9
鈴鹿サーキット「デグナーカーブ」

鈴鹿サーキット デグナーカーブ コースマップ
鈴鹿サーキット|デグナーカーブ|THE LOT.
速さだけでは抜けられない。
2つの右を、ひとつの流れとして。

ダンロップを抜け、 上りながら速度を乗せてきたマシン。

その先に待っているのが、 鈴鹿サーキットを象徴する テクニカルセクションのひとつ、 デグナー。

デグナーの特徴は、 ひとつの大きなコーナーではなく、 連続する2つの右コーナーを ひとつの流れとして攻略すること。

1つ目だけを速く走っても、 それで終わりではありません。

本当に重要なのは、 1つ目の右をどうまとめて、 2つ目の右へつなげるか。

ここにデグナーの 難しさと面白さがあります。

ダンロップの勢いを、そのまま持ち込まない。

デグナーを考えるとき、 まず意識したいのが 直前のダンロップです。

ダンロップでは、 上りながら高い速度域を維持していきます。

その流れのまま、 デグナーへ向かっていく。

ここでドライバーが 一度頭を切り替えます。

「速く走ってきたから、 そのまま速く入る」 のではありません。

次に待っているのは、 2つの右を連続して まとめなければならないセクション。

進入で無理をしてしまえば、 その影響は1つ目だけではなく、 2つ目まで残ります。

だからこそ、 デグナーでは 「どこまで攻めるか」だけではなく、 「どこから先を速くするために、 今どこまで抑えるか」 が重要になります。

DRIVER'S POINT デグナーは「1個目のタイム」を取りに行かない。

レーシングドライバーの視点で見ると、 デグナーの1つ目は 単独のコーナーではありません。

1つ目をどう通過するかによって、 その先の2つ目が決まります。

ここで進入速度を欲張りすぎると、 マシンの姿勢を作り直すための 修正操作が必要になります。

そうなると、 2つ目へ向けて マシンをきれいに持っていけない。

だから、 「1つ目を最速で抜ける」 のではなく、 「2つ目まで最速でつなげる」 と考えます。

これは、 鈴鹿のように複数のコーナーが 連続しているサーキットでは 非常に重要な考え方です。

1つ目の右。ここでマシンの姿勢を決める。

デグナーの1つ目は、 高い速度域から進入していく 右コーナーです。

ここで重要なのは、 ブレーキングそのものよりも その後のマシンの姿勢。

進入でマシンを必要以上に動かしてしまうと、 旋回中に修正する必要が出てきます。

逆に、 ブレーキからステアリング、 そしてアクセルへと 操作を滑らかにつなげられれば、 マシンは自然に次の右へ向かっていきます。

レーシングドライビングでは、 一つひとつの操作を バラバラに考えません。

ブレーキを離す瞬間から、 次のアクセルまでが ひとつの操作。

デグナーでは、 その考え方が非常に分かりやすく 表れる場所です。

デグナー1つ目で大切なのは「出口」。

コーナーの入口にいると、 どうしても 「ここを速く曲がりたい」 という気持ちが出てきます。

しかし、 ドライバーが見ているのは 目の前だけではありません。

1つ目の出口。 その先のマシンの位置。 そして2つ目への進入。

そこまでを一つのラインとして 考えています。

1つ目で少し余裕を残すことが、 結果的に2つ目を速くする。

デグナーというセクションは、 この「先を見る力」が タイムに直結する場所です。

そして2つ目の右へ。

1つ目を抜けると、 すぐに2つ目の右がやってきます。

ここで重要なのが、 1つ目で作ったマシンの姿勢を そのまま2つ目へつなげること。

1つ目の出口で マシンが落ち着いていれば、 2つ目へ向けて スムーズにラインを作ることができます。

逆に、 1つ目で無理をしてしまった場合。

マシンの向きが決まらない。 ステアリングを修正する。 アクセルを一度戻す。

そうした小さなロスが 2つ目に積み重なります。

つまり、 デグナーの速さは 2つ目だけを見ても分からない。

1つ目から2つ目までの 「つながり」を見ることで、 本当の速さが見えてきます。

DRIVER'S POINT 速いドライバーほど、デグナーで「待てる」。

レースを見ていると、 速いドライバーは どこでも限界まで攻めているように 見えるかもしれません。

しかし実際には、 速いドライバーほど 「待つ」ことができます。

1つ目で少しだけ余裕を残す。

マシンが向きを変えるのを待つ。

そして、 2つ目へ向けて 一気に次の操作へ移る。

この一瞬の判断が、 ラップタイムを左右します。

常に100%で操作することと、 必要な場所で100%を使うことは違う。

デグナーは、 その違いがよく分かる場所です。

縁石との付き合い方も、デグナーの見どころ。

サーキットを速く走るうえで、 縁石をどう使うかは 非常に重要です。

ただし、 「縁石に乗れば速い」 という単純な話ではありません。

マシンのセットアップ。 タイヤの状態。 路面温度。 そしてドライバーの ステアリング操作。

それぞれによって、 どこまで縁石を使えるかは 変わってきます。

PCCJのような レーシングマシンによるレースでは、 マシンの挙動を いかに安定させるかが重要です。

デグナーでは、 縁石を大胆に使うドライバーと、 マシンをきれいに走らせるドライバー。

一見すると アプローチが違って見えても、 最終的に速いドライバーは 次のセクションまで含めて マシンをつないでいます。

01 ダンロップ出口 高速域からデグナーへ。ここで一度、次の複合コーナーを意識してマシンを整える。
02 デグナー1つ目 進入で無理をせず、マシンの姿勢を作る。重要なのは1つ目だけではなく、その出口。
03 2つ目へのつなぎ 1つ目で作ったマシンの姿勢を崩さず、次の右へ。ここで余計な修正を入れないことが重要。
04 デグナー2つ目 セクション全体をまとめ、次のヘアピンへ向けてマシンを加速状態へつなげていく。

デグナーは「2つで1つ」。

デグナーを攻略するうえで、 一番覚えておいてほしいのが、 「2つで1つ」 という感覚です。

1つ目だけを見れば、 そこまで長いコーナーには 見えないかもしれません。

しかし、 その先にすぐ2つ目がある。

だからこそ、 1つ目の入口から 2つ目の出口までを 一つのセクションとして考えます。

これはタイムアタックでも、 レースでも同じです。

特にレースでは、 前後に他のマシンがいるため、 ただ理想ラインを走ればいい という状況ではありません。

前のマシンとの距離。 後ろからのプレッシャー。 タイヤの状態。 そして、 次のヘアピンへの位置取り。

すべてを考えながら、 デグナーを抜けていきます。

観戦するときは「2つ目の出口」を見てほしい。

PCCJのレースを見るときは、 デグナーの1つ目だけでなく、 ぜひ2つ目の出口まで マシンを追ってみてください。

1つ目で少し余裕を残したマシンが、 2つ目でスッと向きを変え、 次の区間へ加速していく。

逆に、 1つ目で攻めすぎたマシンは、 2つ目でステアリングや アクセルの修正が増える。

この違いは、 実際に同じ場所を走る マシンを見比べると とても分かりやすいポイントです。

「どのマシンが一番速そうか」ではなく、 「どのマシンが一番きれいにつながっているか」。

そんな視点で見ると、 デグナーのレース観戦が さらに面白くなるはずです。

デグナーを抜けた先には、次の勝負が待っている。

デグナーを攻略して終わり、 ではありません。

その先には ヘアピンへ向かう区間が続きます。

だからこそ、 デグナーの出口では 次の加速まで考えておく必要があります。

目の前のコーナーを きれいに抜ける。

そして、 その先でしっかり加速する。

この繰り返しが 1周のタイムを作っていきます。

鈴鹿サーキットが難しいのは、 一つひとつのコーナーに 個性があるだけではありません。

すべてのコーナーが 次のコーナーにつながっている。

デグナーは、 そのことを強く感じさせてくれる セクションです。

デグナーは、攻める場所ではなく
「つなぐ」場所。

ダンロップから高い速度で進入し、 2つの右を一気につないでいく。

1つ目だけを速く走るのではなく、 2つ目までを見据えて マシンの姿勢を作る。

そして、 その先の加速へつなげていく。

「速さ」だけではなく、 「判断」と「精度」が問われる。

それがデグナーです。

PCCJ2026 Rd8 / Rd9では、 ぜひマシンの動きに注目してみてください。

1つ目から2つ目へ。

そしてデグナーの出口から 次のセクションへ。

鈴鹿の速さは、 一つのコーナーではなく、 コーナーとコーナーの「つながり」で決まります。

次回は「ヘアピン」。

ダンロップ、 そしてデグナー。

高速域でマシンをつないできた その先に待っているのが、 鈴鹿サーキットでも 特に大きく速度を落とす ヘアピン です。

高速から一気に減速し、 低速コーナーへ。

ここでは、 これまでとはまったく違う 「止める技術」が求められます。

ブレーキング、 マシンの向き、 そして立ち上がり。

次回は、 鈴鹿の高速セクションとは また違った魅力を持つ ヘアピン をプロドライバー目線で 掘り下げていきます。

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