「ナロー」は、911 の初期モデル(1960〜1970年代前半)で、車幅は狭く軽量で、クーペ/Targa/カブリオレのバリエーションもあったという当時としてはユニークな仕様であった。 “ナロー”(narrow = 狭い)という名前は、その見た目から広く使われている呼び方である。
Porsche 911(ナロー)って?
概要
主な特徴
- ホイールベースが短く、運転感覚がとにかく軽快。1964〜1968年まではショートホイールベース (2211 mm)
- 空冷フラット6 SOHC エンジンを搭載。排気量は時期により1,991 cc → 2,195 cc → 2,341 cc へと進化
- 車体幅が比較的狭いため、356など前モデルよりもコンパクトでクラシックカー好きの間で人気
- 1973年の Carrera RS 2.7 など、ナロー体型の中でも特に人気のモデルがあり、レース・ホモロゲーションモデルとして名を馳せた
- オリジナルのコンディションの個体は現代ではもはや絶滅危惧種状態である
インテリア&快適性
初期のナロー 911 は装備が非常にシンプルで、今日の車とは違ってパワーウィンドウや豪華な装飾などはほとんど無かったが、クラシックらしい味・雰囲気が際立つ。
シートや内装素材は基本的な革/ビニールを中心とし、視界のクリアさ、軽量なドア、シンプルな計器類などが特徴。運転の“生感”を強く感じられる仕様。
主なスペック
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 登場 | 1964年(市販開始) |
| 排気量の推移 | 1,991 cc → 2,195 cc → 2,341 cc |
| ホイールベース | 初期: 2,211 mm |
| 車体寸法 | 幅:1,600 mm、長さ:4,135 mm(初期) |
| 駆動方式 | 後輪駆動(RWD) |
| 変速機 | 5 速マニュアルが中心 |
豆知識
- ナロー 911 はドライバビリティが高く、コーナーリングやワインディングで “軽さ”をダイレクトに感じることができる
- 短いホイールベースゆえ、高速での直進安定性はあまり良くない
- “Carrera RS 2.7” はナローラインの中でも特に人気で、伝説的なホモロゲーションモデルである。生産台数も少ないため希少価値が高い
- ファンの間では、「目立つワイドフェンダーではなく、ナローのプロポーション・オリジナルな雰囲気」が好きという人が多い。クーペ・タルガ・カブリオレ仕様でもこのスタイルを重視するカスタムや修復例が多数ある
- ホイールベースは安全性確保のため、後期モデルで延長が図られている